本教室「こどもプラスほしのこ池上」では、
小学校高学年から中高生を中心に、中学・高校への進学や就労に向けて、社会生活に必要なコミュニケーションスキルの向上(SST)、生活リズム・自己の体調管理といった日常生活面のサポートとしてライフスキルトレーニング(LST)、また学校の宿題や課題などの学習支援をしています。
個々の成長・発達に応じた個別支援計画に基づいた療育を行い、実生活での自立を目標にする教室です。
お子さんの進学・就労に向けて、自信を持って何事にも前向きに取り組める気持ちの育成を目指します。
本教室で使っているICT機器について紹介致します。
まずはVRゴーグルです。この中には100種類以上の動画が入っており、主にSSTを行う際に使用しています。実際の映像で本当に自分がその場にいるかのような体験をしてもらい、面接時の対応や対人コミュニケーションなど、お子さんに応じた課題設定をしながら学んでいけます。
次にパソコンです。児童用のノートパソコンを数台完備しております。主に社会に出て使うことが多いWordやExcel、PowerPointの基本的な使い方を学んでいきながら図形を組み合わせて絵にしたりと自分の発想(強み)を発揮できるような活動を取り入れています。
wi-fi環境も整っている為、学校で配布されたタブレットや家で使っているパソコンもお持ちいただき使用することができます。
スマートフォンやタブレットなど、ICTの普及が進む中でネットリテラシー(ネット社会でのルールやマナー)についても理解が深められるよう支援していきます。
柳沢教授プロフィール
日本体育大学で体操競技を専門に取り組み、卒業後は長野県松本市にある松本短期大学にて教授をとる。子供の体力低下が注目されるよりも以前から、約40年に渡り幼児期の子どもの運動遊びに関する研究に着手した第一人者。指導した子どもの数は8,000人を超える。
また、大脳活動の研究にも着手し、幼児期の運動遊びが脳の前葉前野に好影響をもたらすことを実証している。
理論と実践に裏付けられた「柳沢運動プログラム」は、実践した保育園や小学校で大きな成果をあげ、今多くの自治体で実践されている。
柳沢運動プログラムとは、運動遊びが大脳活動の発達を促し、心と体の発達に寄与するという理論に基づいて、柳沢秋孝先生(松本短期大学名誉教授)が開発した、独自の運動プログラムです。
「くまさん歩き」や「カンガルージャンプ」「クモの巣遊び」といった、ユニークな運動遊びが多数あります。
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朝からシッカリと身体を動かして遊びましょう。 | 動から静に移行させます。静的な活動を挟みましょう。 | その結果、集中力がアップして、日課活動が充実するでしょう。 |
![]() | ![]() | ![]() | 疲れてたくさん眠れる(寝つきが良くなる) |
![]() | いっぱい動いておなかがすく(食欲が増す) | ||
![]() | 体温調節力がうまく働くようになる |
運動遊びは、子どもの心と身体の成長を促すためにとても良い方法です。
生活リズムも整って精神的にも安定するだけでなく、学力アップにも効果的だということが、実証されています。
動ける体を身につけることで、子ども達はどんどん遊びを発展させていきます。
朝の運動は、生活リズムを整えるためにも効果的です。
ADHDの子どもは、健常な子に比べて前頭前野背外側部の活動が異なるという先行研究があります。ここまで行ってきた検証では、運動遊びは集中力を向上させること、その際に前頭前野背外側部の活動が亢進することが明らかにされてきました。
そこで、気になる子にも同様の効果がもたらされるのか検証しました。
方法は研究報告1と同じです。その結果、運動遊びは気になる子にも同様の効果がもたらされることが明らかになりました。
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集中課題を実施しているときの様子。1人ずつ個室で行った。 | 前頭前野の脳活動を測定する装置。額に赤外線光を照額に赤外線光を照射して測定する。 | 運動遊びは、クラス全員で楽しく行いました。 |
健常児 | 発達障がい児(ADHD) | |
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前頭前野の脳活動を測定する装置。額に赤外線光を照額に赤外線光を照射して測定する。 | ![]() |
近赤外線分光法装置(NIRS)で測定した集中課題時の前頭前野局所脳血流動態。
各条件とも、運動または安静の前後にそれぞれ測定して、その差分をプロットした。
その結果、運動条件においてのみ、運動後に左前頭前野背外側側部における活動が大きくなった。