SST「会話のキャッチボール」

2021-11-29

現在ほしのこ池上教室には、小学校5年生以上が在籍しており、好きなゲームや漫画、学校行事や出かけた話などでいつも盛り上がっています。

最近では移動教室(大田区の学校行事)に行った際に、池上教室のみんなにお土産を買ってきたり、誕生日の友達にプレゼントを渡したりする児童が出てきました。

自発的に友達と関わろうとする児童が増えてきている池上教室です😊

 

しかしながら児童の会話を聞いていると、一方的に話したり、何て返事をすればいいのかわからず言葉に詰まっていたり、ふざけて相手を傷つける言葉を言ってしまったりする様子も見受けられるのが現状です。

 

そこで、コミュニケーションスキルを磨くためのSST「会話のキャッチボール」を行いました。

※SST=ソーシャル・スキル・トレーニング(社会生活技能訓練)

 

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「会話のキャッチボール」

 

まずは、児童Aと指導員による会話のロールプレイを見せます。

 

児「ドラえもんって身長何㎝あるか知ってる?」

指「知ってるよ!確か129.3㎝だよね。あと体重も129.3㎏で、ほかの部分も129.3になってるんだよね!あとドラえもんは四次元ポケットっていう便利な道具を持ってて、そこからどこでもドアとかタケコプターとか秘密道具を出すんだよね!それでさ…!」

児「・・・うわーーもう無理っ!しゃべりすぎ!!俺にもしゃべらせて!!😡(怒)」

 

会話を一方的に聞かされていた児童が痺れ切らしてナイスリアクションをしてくれたおかげで、見ていた児童達も、どちらかが一方的に話をすると会話が成立しないということに気が付きました。

 

このNG例を踏まえて、役割決め(質問者or回答者)をし、児童同士で役割や相手を変えながらロールプレイをしました。

 

質「○○のゲームやったことある?」

回「うん、あるよ。」

質「私は○○のキャラクターが好きなんだけど、どのキャラクターが好き?」

回「ぼくは○○と△△かな。」

 

質「なんで電車が好きなの?」

回「え~っと…○○だから。」

質「う~んじゃあよく乗る電車は何?」

回「え~っと○○と□□と…。」

 

どのペアも会話のキャッチボールを意識して取り組めており、一方的に話す児童は見受けられませんでした。

また、質問者は制限時間ギリギリまで会話を続けようと次の質問を捻り出していたり、回答者は一つ一つの質問をよく聞いて答えたりしている様子も見受けられました。

 

さらに「ポケモンが好き」など、趣味が合う相手とはマニアックな話で盛り上がっているペアもありました。

友達と膝を突き合わせてじっくりと話す機会が少ない児童にとっては、他児との会話を楽しむ良い機会となりました💮

 

一方で、「何を話せばいいかわからない😖💦」と話題選びに苦戦する場面や話し声が小さくて何度も聞き返している場面なども見受けられました。

会話をする相手に応じた話題選びや話し方の練習を積み重ねていく必要があります。

 

振り返りでは、自分の会話のキャッチボールレベルを“2軍→1軍→メジャーリーガー⚾✨”から選んで自己評価をする時間を取りました。

7割の児童が1軍、3割の児童がメジャーリーガーを選び、2軍を選んだ児童はいませんでした。

どの児童も少なからず「できた!」と思えたようです😊

 

“いつでも・どこでも・誰とでも”

自信をもってコミュニケーションが取れるように支援をしていきます。

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